●用途
漆喰ガードウォールはシックイの他、すべてのセメント質の表面、コンクリート、ブロック、スタッコウ、レンガ、テラゾー等を対象に、建造物の上層、地下及び地盤面の各部のスラブ硬化、ダストプルーフ、劣化防止及び防水に用いられる。
●特質・性能
1)シックイ壁施工後、初期の降雨吸水による下地材との接着不良を抑制する効果
2)シックイ壁表面の降雨後の雨が長時間対流する事によるカビの繁殖環境を抑制する効果
3)シックイガードウォール自体が持つ、カビ抑制効果を付与する効果
4)中和反応が進んだシックイ壁に対し強アルカリ性質を塗布することでシックイ本来の性質を保持する効果
5)シックイガードウォールを塗布する事により、耐摩抹性の向上効果
●技術データ
1)希釈剤:不要
2)凍結温度:-10℃
3)凍害:なし
4)沸点:110℃
5)クリーナー:水
6)色相:透明
7)臭気:なし
8)引火性:なし
9)蒸散(作業中):なし
10)R因子の増加:約10〜15%
11)PH12.8(強アルカリ性)
●使用量(シックイ面)
最大10u/1缶=20L(追掛け2回塗り)
※ローラー施工の際は、含みが良く、液ダレの少ないマイクロファイバーローラー等の使用を推奨致します。
●施工方法
行程 | 劣化・汚染・吸水防止 |
使用材料 | シックイガードウォール |
塗布回数 | 追掛け2回 |
塗布量 | 2500cc/u (150cc+100cc) |
備考 | 表面が乾いていることを確認した上で、たっぷり目に塗布し含浸させる。 一回目が含浸するのを確認(3〜5分)して塗布面が乾く前に二回目を塗布。 ※一回目が乾いてからの二回目塗布では、殆ど含浸せず塗布量不足の恐れがありますので、ご注意ください。 |
乾燥養生 | ■雨養生 シックガードウォールは水分が気化すると共に無機質の結晶体(非水溶性)を発現するもので、夏期12時間・冬期24時間の雨養生をしてください。 |
シックイの色、質感をそのままに耐久性を向上。その優れた作用のしかた
シックイに群を抜く耐久性をあたえるシックイガードウォール。
施工後、色相、質感を変えることなく、素材を活かす現代建築に書かすことができない特性をそなえてます。
浸透 | 表面張力が水の半分以下の水溶液中の成分が、毛細管、水隙、空隙を通り深く浸透。 |
反応 | 浸透したシックイガードウォールは遊離シリカ等を反応し、徐々に水隙や空隙内で非水溶性無機質化合物となります。 |
強化 | 生成した無機質化合物は、化合前より安定した物質となり、水隙や空隙を充填し基質を強化します。 |
防水 | 水隙や空隙を充填し、組織を緻密化した非水溶性化合物はシックイ壁自体の吸水を妨げ、塗膜性撥水コーティング材と異なり通気性のある防水層を形成します。 |
保護 | 吸水を止め基質中の遊離アルカリを安定物質に変える事で中性化を防ぎます。 |
耐久 | このようにシックイガードウォールで処理されたシックイ壁は、安定した緻密な保護層によって水の浸入を防ぎ、凍害、カビの発生を抑制し耐久性、安定性を向上させます。 |